2024年1月31日
体験就業から長期雇用化に成功!単発募集からリピート就業も!宿泊業における「いずみさのマッチボックス」の活用事例
み奈美亭
宿泊業
単発バイト
長期雇用化
(左から、総務人事部 松宮様、工場長 鷲尾様)
み奈美亭 女将 南様 
今回は泉佐野市にて、宿泊業を営む「み奈美亭」の女将 南様にお話を伺いました。旅館のお仕事における様々な職種での人手不足解消を実現した事例を紹介します。
働き手が確保できず予約を打ち切るしかなかったこれまで
導入のきっかけを教えてください。
南様:人手不足で困っていたときに泉佐野市さんからこういうのがあります、とご案内をいただいたことがきっかけです。
人材については、どのような課題をお持ちでしたか?
南様:学生などの若い方、長期で働いてくれていた方が辞めてしまう時期が重なり、配膳や清掃、フロントなどあちこちで人手不足が起こっていました。夏の間からそんな状況で、なんとかしのいできましたが、その年の年末年始のことを考えると、なんとか人を集めないと、とずっと考えていました。

 ですが、求人を出しても人が集まらなくて、知り合いや、昔働いていた方に連絡をとるにも、自分であたれるところは限られます。誰にも頼めないとなると、そこの予約を打ち切るしかなくなってしまうんです。せっかくコロナも明けて人も戻ってきているのに断るなんてと思いますが、人が居ないから仕方ないという状況でした。
 また、住み込みで働いてくれている従業員の負担を減らしたいとも思っていました。
導入直後から長期雇用化に成功!即戦力の人材と巡り合えた
実際に使ってみてどうでしたか?
南様:試しにやってみようと始めましたが、これだけ応募が来るとは思っていなかったです。

 募集を出してすぐに朝食配膳のお仕事で応募が来たのですが、その方は10月から来てくれて、今でも続けて働いてくれています。すごく良い方で、他の従業員からも好評だったので、「続けて来ませんか?」と声を掛けさせてもらいました。

 マッチボックスでは、「明日の人が足りない」というときにも、募集しておけばちゃんと選んで来てくれる方がいるんですよね。リピートで来てくれる方もいるので、こんなに簡単に見つかっていいの?と思うときもあるくらいです。
しばらくの間は既存の従業員にも大変な思いをさせましたが、マッチボックスのおかげで良い人が決まり、これまでより負担を減らすことができました。
過去に他の単発バイトの媒体は使われたことがありますか?
南様:こういった単発バイトサービスを利用するのは初めてでした。
 いつもは普通に求人を出したり貼り紙を貼ったりして、面接をして、採用をする、という流れでした。でも、思ったように人は集まらず、あとは知り合いのツテで探すようなかたちでしたね。
マッチボックスの導入にあたって不安な点はなかったですか?
南様:初めは、面接も無いし、履歴書も無いし、どんな人が来るの?単発で来て仕事は出来るの?と思っていました。でも、実際に来てくれたのはそれを払拭するくらい良い方ばかりでした。応募者とのやり取りも、最初の頃は電話して確認しないと不安だったのですが、今はチャットでの連絡が楽で、それもすごく活用しています。
マッチボックスではどのような内容で募集を出されていますか?
南様:配膳、清掃、洗い場、フロントなどです。清掃や洗い場などは、お仕事内容の想像がつきやすいので、求職者の方にとっても選びやすいと思うのですが、フロントのお仕事の場合、単発で来てもらって何をしてもらえるだろう、ということは考えました。何も勝手がわからない、電話や予約も取れないとなる、と本当に簡単なことしか出来ないなぁと思ったんです。

 そこで、マッチボックスで「体験就業」として求人を出せば、長期で社員を目指したいという人が来てくれるというので、1ヶ月くらいそのかたちで出したんです。

 その結果、3名くらいの方が来てくれて、そのうちの1人が今は正社員になって続けてくれています。ホテルのお仕事は未経験だったようですが、即戦力でした。フロント以外の仕事でも、人手が足りないときには積極的に手伝ってくれて、仕事も丁寧なので、「あの子すごく助かるね」とみんな喜んでいて、本当に良い方に巡り合えてありがたいです。
リピートで来てくれる方も多いですか?
南様:単発で続けて来てくれている方も3名ほどいます。平日は他のお仕事をされていて、土日は必ず来てくれる方がいるのですが、何回も来てくれているので、仲居さんとも仲良くなって打ち解けていますし、誰もお手伝いに入らなくてもやってくれるので、すごく助かっていますね。
(左から、総務人事部 松宮様、工場長 鷲尾様)
「従業員の意見も取り入れ、勉強しながら使っています」
「いずみさのマッチボックス」の使い方で工夫されている点はありますか?
南様:既存の従業員も含めて、どこを誰に担当してもらうのか、工夫しながら活用しています。例えば、マッチボックスで配膳の方が見つかったら、仲居さんに他のお仕事をお任せできたり、1つ欠けたところに対して何通りかの補充の仕方があって、色々な引き出しを持てるんです。

 また、配膳のお仕事の場合、初めのうちは、人手が必要な宴会の方に入ってもらっていましたが、既存の従業員の意見を聞いて、小部屋を担当してもらうようになりました。宴会の場合、準備や片付けは大変なのですが、お客様からのご要望も多いので、教えることも多くて。小部屋であればお料理を出して片付けるだけなので、初めて来た方でも教えることが少なくて済むんです。そんな風に勉強しながら使わせてもらっていて、みんな工夫して使うことに慣れてきましたね。
「いずみさのマッチボックス」を使ってみて、良かったエピソードはありますか?
南様:マッチボックスからは泉佐野市内の方からの応募が多いのですが、実はそれを心待ちにしていたんです。今居る従業員は市内の方が少ないので、地元でこんなに働きたいと思っている方がいっぱい居るんだ、とびっくりしました。
人手が無いときに、「今から来られへんかな?」と連絡させてもらって、「あ、行きます!」と来てくれたりするのでとても助かっています。
取材協力
み奈美亭
〒598-0023
大阪府泉佐野市大木2236 (犬鳴山温泉)
http://www.minamitei.com/