2024年1月18日
柿の収穫に活用。天候に左右される求人でも、人手を確保できた
farmerおおば
農業
単発バイト
(左から、総務人事部 松宮様、工場長 鷲尾様)
farmerおおば 代表 大場様
今回は、佐渡市で柿やいちごの栽培をされている「farmerおおば」代表の大場様にお話を伺いました。farmerおおばさんでは、人手が足りなくなる収穫時期に、マッチボックスを活用しました。新しい採用手段として、期待通りの応募数に手ごたえを感じています。
新しい採用手段として活用。”これまでで一番、人手が確保できた”
人材についてどのような課題をお持ちでしたか?
大場様:佐渡で柿といちごを栽培しています。農業の場合、日々の管理というよりは、収穫の時だけどっと忙しくなるというのが課題です。
 これまでは、求人広告のほか、親戚や学生時代の知り合いのつてなどで人手を確保していました。
 といっても毎回綱渡りで、とにかく周りに「時期になると忙しくて人手で困っている」と常に伝えておいて、たまたま空いている人が見つかって来てくれるという感じです。
 そんなふうに毎年毎年人は変わるので、去年来てくれた人が今年も来てくれる保証は全くなく、毎回不安を抱えながらシーズンを迎えていました。 
 特に最近は、これまでお願いしていた方々が出産・子育て期を迎えて頼れなくなってしまい、困っていたところです。また、毎回時期前に出してもらっていた求人広告からも昨秋は1人も人が来ず、いよいよと思い、新しい手段としてマッチボックスの利用を決めました。
実際に使ってみてどうでしたか?
大場様:秋口10~11月、柿の収穫作業の求人にマッチボックスを利用しました。最初は、本当に人が来るの?と不安に思っていましたが、期待通りの応募が来て手ごたえを感じています。
天候に左右される求人も、チャットでやりとり。年代に合わせた伝え方も工夫
農業は天候に左右されるお仕事もあると思いますが
大場様:いちごはハウス栽培なので農協のスケジュールで収穫日は決まります。柿も、加工の機械のスケジュールで収穫日が決まるのですが、屋外のため雨が降ったら収穫できません。

 マッチボックスは1日・数時間単位での求人が出せるので、予定日に求人を出しつつ、雨が降ったら仕事がキャンセルになるという条件を記載した求人の出し方にしました。応募してくれたパートナーの方には、雨だとキャンセルになることをチャットでも確認し、了承してくれた人を採用する、という形にしたことで、スムーズでした。
応募が多数だったため、確認は大変でしたが(笑)
働き手の方はどのような方が多いですか?
大場様:今回マッチボックスから働いてもらったパートナーさんは、これまで広告経由で来た方よりは、年齢層は高めで、子育てが終わってひと段落した方や、親の介護で佐渡に戻ってきた方など、新たな層という感じです。
 若い方のほうが要領がいいと感じる部分はありますが、年配の方は、できる方は気遣いがすごい、と感じました。休憩時間、初めて来た単発バイトの人が、率先してみんなにお茶のコップを配っているというようなこともあって、驚きました。これは人によるのでしょうけど。
お仕事をしてもらう際の工夫ポイントは?
大場様:仕事に関しては、経験の有無によっても差がありますね。家に柿の木がある、収穫用のハサミを見たことがあるというだけでも、やってもらいたいことの伝わり方が全然違います。いろいろな人に働きに来てもらう際、年代や経験の有無によって、やってもらいたいことの伝え方を変えるのが大事だと感じています。
 若い人には話をずっとするのではなく、ひとことで結論を言うのが効果的だったんですが、年配の方は、なぜそうして欲しいのか説明して理解してもらった方がゴールに近づいてくれます。人にあわせて効果的に働いてもらえるよう伝え方を工夫するようにしています。
活用は、自分なりのフィルターで。直接つながれる人との出会いも期待
導入前に、何か不安な点はありましたか?
大場様:利用前、面接なしの単発バイトでどんな人がくるのかという不安はありました。その点に関しては、実際利用してみて、自分なりの基準でフィルターをもつことが大事だと感じています。
 マッチボックスでは幅広い層に求人を出せるというメリットがあるので、より自社にあった人と出会うためには、事業者自身が基準をもって選ぶ必要があると思います。私の場合は、写真とプロフィールをきちんと書いてくれているか、まず見ていますね。
リピートしてくれた働き手の方もいますか?
大場様:今回働いてくれたパートナーさんは、一度働いてくれた方が、また別の日に応募してきてくれたりと、3割くらいがリピーターでした。みなさん単発なので、今後の継続的な人手確保ができたわけではないですが、今後もマッチボックスを利用していく中で、うちがちょうどいい、という方と出会える可能性もあるなと思っています。

 マッチボックスでは、マッチボックスから来たパートナーさんと、気に入ったら直接声掛けしてつながることもできます。今お一人、直接つながれたらと思っている方がいますし、そんなふうに直接声掛けできる方があと2~3人見つかれば、収穫時期の人手確保の不安も解消されていくのではと思います。
活用のポイント
・自分なりのフィルターをもって選考する
・年代や経験の有無にあわせて、仕事の伝え方を工夫する
・条件付きの求人もチャットを活用することでスムーズに

取材協力
farmerおおば
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