佐渡市、「デジタル技術を活用した柔軟な雇用・多様な人材活躍支援事業」を開始

プレスリリース

2023-05-16

株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ 本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役社⻑:佐藤 洋彰)は従業員・パート・アルバイト・ギグワーカーを含めた各社独⾃の⼈材プールを構築し、⼈材の採⽤にかかる時間やコストの⼤幅な削減を可能にすることができるセルフソーシング®️※サービス「matchbox(マッチボックス)」を提供しています。この度、マッチボックステクノロジーズは新潟県佐渡市(市長:渡辺竜五 わたなべ りゅうご)と「デジタル技術を活用した柔軟な雇用・多様な人材活躍支援事業」を6月1日(木)より開始いたします。本事業により佐渡市は佐渡市独自のギグワークプラットフォーム「さどマッチボックス」の開設による求人のDX化を通じ、雇用機会の拡充を行い、日本海側最大の離島としてサスティナブルな就労環境の実現を目指します。また、地域の企業に対するセルフソーシングプラットフォーム(後述)の普及も目指します。

本事業ではマッチボックステクノロジーズがプラットフォームの提供および管理保守・運用を行い、企業はマッチボックステクノロジーズに利用申し込みを行います。利用企業による佐渡市内を就業地とした求人は「さどマッチボックス」およびアプリケーション上に集約され、佐渡市内の求人を全国から閲覧・応募することができるようになります(https://matchbox.jp/niigata/sado)。

※人材を自社のデータベースに登録し自社のデータベースに対する人材募集というmatchboxの仕組みをアウトソーシングと対比しセルフソーシングという名称で商標を取得しました

 マッチボックステクノロジーズは同様の仕組みを2022年7月より新潟県南魚沼郡湯沢町に提供しております。湯沢町が提供する「ゆざわマッチボックス」では、地域の求人が集約されていることによる利便性と自治体が推進する信頼感により800名以上の人材が登録しています※。また、累計で850万円以上の給与が「ゆざわマッチボックス」経由で発生しました。

※湯沢町の⼈⼝は7,893 ⼈(2022 年11 ⽉末現在)、労働⼒⼈⼝は3,532 ⼈(令和2 年国勢調査)です

 佐渡市は離島であるため地域の求人ニーズや自治体としての信頼感も高く、さらなるマッチングの促進が考えられます。また、湯沢町では観光業などの三次産業の求人が中心でしたが、佐渡市では一次産業、二次産業まで含めた利用を促進しており、佐渡島のエコシステム全体の求人の可視化が可能になります。求人のデジタル化により仕事の需要と供給がデータとして蓄積・可視化され、自治体として提供すべき具体的な支援策や他地域との連携などがわかります。

■ギグワーカーを募集するギグワークプラットフォーム「さどマッチボックス」を展開

 佐渡市は佐渡市内を就業地とする求人がまとめて掲載されるギグワークプラットフォーム「さどマッチボックス」とアプリケーションを提供します。利用企業はサイトおよびアプリケーション上に簡単に求人を出すことができ、働き手はサイトやアプリケーション上から好きな仕事を短期単発から選ぶことができます。企業のプラットフォームへの求人掲載料は無料で、給与額の19%の採用手数料および給与振込の手数料がかかります。

■継続した雇用を可能にするセルフソーシングプラットフォームも展開

 佐渡市は地域の企業に対しセルフソーシングプラットフォームも提供します。セルフソーシングプラットフォームの導入企業は「さどマッチボックス」を通じたギグワーカーをはじめ、現役従業員、OBOGや退職者、登録制アルバイトを両者の合意のもとデータベースに登録し、登録人材に限定されたシフトを共有することができます。企業は「さどマッチボックス」などを通じて知り合った人材の中で特にニーズが合致した人材を登録することで、より信頼性の高い人材に簡単にシフトを共有することができます。

 セルフソーシングを有効活用するには人材データベースの充実が必要です。本取組では「さどマッチボックス」と併用し、「さどマッチボックス」を通じて採用した人材をデータベースに登録することができるので、利用企業は幅広い人材に対しセルフソーシングプラットフォームへの登録を促すことができます。

■6月1日から21社がさどマッチボックスに掲載予定

 本事業には既に21社の掲載が見込まれています。宿泊・飲食などのサービス関連企業に加え、農業関連企業や建設関連企業が参加しており、佐渡島全体の労働力確保の取り組みの一つとして期待をされています。

■マッチボックステクノロジーズの選定理由

 デジタル技術を活用した就業機会の最大化と業務の効率化を両立するにはギグワークプラットフォームとセルフソーシングプラットフォームの連携が必要です。マッチボックステクノロジーズはギグワークプラットフォームとセルフソーシングプラットフォームに関する6件の特許を取得しています。
マッチボックステクノロジーズは下記のような点が評価され本事業に選定されました。

・自治体独自のギグワークプラットフォームが構築可能

・法令遵守・労働者保護を含んだ構築

・プラットフォームの稼働状況のデータ化

・持続可能性を重視したサービス設計

・本事業に関連する当社特許

・プラットフォーム間の連携

■事業概要

●事業の目的

佐渡市が主導し離島におけるDX推進と柔軟な就労環境の普及を図る

●事業の内容

佐渡市独自のギグワークプラットフォームの開設および連動したセルフソーシングプラットフォームの地域の企業への普及

●事業開始日

2023年6月1日(木)

●事業予算

初期費用290万円(税抜)および月額のシステム管理費15万円(税抜) 

●事業HP

URL: https://matchbox.jp/niigata/sado

■本事業に対する佐渡市のコメント

 佐渡市は、新潟県のほぼ中央の日本海上に位置し、市域面積は約855km、人口は50,037人(令和5年4月末現在)の日本海側最大の離島の都市で、四季の変化に富んでいて、四方を海で囲まれている島では、豊かな土壌と気候を生かした農業や漁業が営まれています。
 佐渡市は、現在、少子高齢化や人口減少などにより、市内において働き手が不足しており、人材確保は急務の課題となっています。「眠れる労働力」の掘り起こしを進めるために、デジタル技術を活用し、子育て・介護中の方や、シルバー世代、学生など、多様な方が時間にとらわれず1日単位や数時間単位で働くことができる仕組みに着目して本事業を実施することになりました。
 スマートフォン一つで仕事探しから、応募、出勤、給与申請まで完結でき、働いた翌日には給料が支払われる仕組みとなっているため、気軽に働ける特徴があり、企業側においてもデジタル化による業務の効率化や、業務の棚卸も図ることができるため、本事業の実施による働き手の確保や市内企業の活性化にも期待を寄せています。

■短期単発雇用へのニーズの増加も背景に

 総務省統計局の「労働力調査(詳細集計) 2021年(令和3年)」※1によると非正規の職員・従業員の雇用形態の選択理由は「自分の都合の良い時間に働きたい」が32.8%(2064万人中654万人)と最も多く増加傾向にあります。近年、多様な働き方を求めて自発的に非正規雇用を選択する人が増加しています。また、「育児・介護と両立しやすいから」も10.9%(2064万人中217万人)となっており、子育て世代との両立や高齢化社会による影響も見られます。
 一方で、労務処理や人材管理の複雑さから企業が多くのギグワーカー※2を雇用する体制を構築するのは容易ではありません。また、ギグワーカーは業務委託契約のものもあり、労働者の権利が守られていない場合もあります。本プラットフォームでは、労務処理や人材管理の工程の大部分が自動化され採用が効率化されます。また、企業と働き手は直接雇用契約を結ぶことになり働き手も安心した環境で働くことができます。

※1総務省:
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/ndtindex.pdf

※2ギグワーカー:インターネットを通じて、単発で仕事を請け負う働き手のこと


Matchbox Technologiesグループは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、人や組織の課題解決を目指していきます。

以上

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