プレスリリース
2021-06-24
株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ 本社:新潟県中央区、代表取締役社長:佐藤 洋彰)はITを通じた人材のデータベース化による求人~採用・労務管理を含めた機能を持つアプリケーション「matchbox(マッチボックス)」を総合物流大手企業に対し2021年第2四半期(4月~6月)より10以上の事業所で導入および導入準備を行い、実証実験を開始しました。
「matchbox」を利用し、ギグワーク※1人材を導入企業個別のデータベースへ登録し、企業から人材へ直接求人します。実証実験の結果を受けて今後の導入事業所、人材登録の拡大を目指します。この取り組みは物流業界で初めての取り組みとなります。
「matchbox」は従業員、退職者、地域の一般求職者を登録し、シフトの共有から採用まで手軽に行うことができるお仕事アプリ※2です。「matchbox」を導入した企業はデータベースに登録した現役従業員やOBOG、短期アルバイトなどすべての人材に対しオンライン上で求人募集をかけることができます。また、勤務が確定した場合は人材に合わせ雇用手続き、給与計算、支払いにも自動で対応できるようになります。データベースには、働き手側がアプリ上でQRコードを読み込んで登録申請を行い、事業社が承認することで登録されます。双方合意の上で人材登録がなされるので、働き手、企業側のお互いの信頼関係のもと直接求人を行うことができます。
導入先の総合物流企業は第2四半期(4月~6月)より「matchbox」の実証実験を開始しました。これまで短期人材のほとんどを派遣会社を通じて雇用していましたが、働き手が特定の企業で働きたい場合でも他の企業にマッチングしたり、継続して雇用する場合でも派遣会社のシステムを通すため求人の公開に時間がかかり※3働き手に対して求人情報が届くまでにタイムラグがありました。
「matchbox」を通じて、物流業界が企業ごとに自社専用のデータベースに人材を登録できるようにすることで、よりダイレクトな働き手とのつながりの構築を目指します。
※1 ネット経由で企業や個人から単発の仕事を請け負う働き方のこと。継続した就労義務がなく、個人の働きたいときに働きたい分だけ働くことができる
※2 Matchbox Technologiesは、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、労務情報の統合・一元管理、一括求人まで一気通貫で行うことができる業界初(当社調べ)のアプリとして「matchbox」を「お仕事アプリ」と呼称し推進していきます
※3 派遣会社に依頼してから求人が働き手に届く時間は約30分~3時間
データベースに登録した人材に導入企業の求人が直接届くため、特定の企業で働きたいという意志が最大限尊重されることになります。また、事業所が求人依頼を出してから求人情報が届く時間が数秒であるため、働き手との意思疎通のタイムラグが大幅に短縮されます。人材の情報と勤務履歴も合わせてデジタルで登録されるため、人材に対し適切な評価を行い継続して雇用することも容易になります。
登録者が増えれば増えるほど、直接求人を行うことができる人材を自社に蓄積することが可能です。
「matchbox」の機能により支払手続きも自動化されるため、働き手の給与の即払い手数料が無料になります。これまで派遣会社などのエージェント経由では利用者側が200円程度の自己負担で即払いを利用していましたが、無料となることで結果的に働き手の収入が増えることになります。先行導入した事業所では一ヶ月の勤務件数の半数近くで即払い機能が利用され、働き手が手数料を払っていた場合と比較して平均1時間程度の時給分の負担が減少しました。
データベースの人材に対し直接雇用を行うことで、被雇用者の収益を保ったまま雇用にかかっていた手数料も削減されます。先行導入を行い積極利用をした一部支店では、派遣会社を使用していた場合と比較して70%の手数料削減に成功しました。
Matchbox Technologiesグループは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、雇用側の金銭的・人的コストの効率化および柔軟に働ける社会の実現を目指していきます。